2012/01/05

水上生活を見学してみた

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少し曇りがちなこの日は、琵琶湖の10倍を誇るカンボジアの巨大湖「トンレサップ湖」へ

左側が我々のガイドを勤めてくれている「ニーさん」

中華系クォーターで、日本語がペラペラ
その四文字熟語の使用頻度は我々の比ではない

彼曰く「ガイドの仕事は年配の方には歴史の説明が主で、若い方には写真撮影が主です」とのこと
解ってるね…


で、船着場から少人数用のボートに乗る

中●人や韓○人は大人数のツアーが多いので、二周り以上大きい大型船で出港する


船着場には生活物資を詰め込んだ、地元のボートも…


実際に見ると「本当に水の上で生活してるんだ…」と実感が沸く


で、船は湖に出発した
彼はどう見ても10代後半の少年

向きだしの電気コードを「バチバチッ」といわせて電気を通し、エンジンをかけた

なかなかハードな人生だなぁ…

但し、運転はピカイチ



で、しばらくするとお坊さんを乗せて高速で進むボートが

「多分、お葬式にお経をあげにいくお坊さんです」とのこと

そりゃ、水上生活だって宗教も葬式もあるもんね…


こちらは小学校と教会

教会は韓国の出資らしい
キリスト教が強い国らしい援助だね、なるほどね
 

これはバスケットボール場

そこまでやりたいなら、陸に上がりなよ!!!




学校から帰って来た子供たち

小さくても自分の船くらい、自分で漕ぐものらしい

…たくましい


縁側でくつろぐ親子

縁側の下は湖
…生まれたときからそうなのであれば、それはもう生活の一部なんだと思うけど、やっぱり慣れないなぁ


この湖に住む人の多くは漁師らしい
そのまま湖に出て魚を採って、それを売って暮らしている

彼は漁に使う網を補修中


たらいに乗って遊ぶ少年
危なくないのか??!と不安になるが、彼はきっと水上歴10年

…なら、大丈夫か


こんな赤ちゃんでさえも船に乗る

ゆりかご効果??!


と、さっきのお坊さんを発見

船の上からお経を上げている模様


今までの家はいかだの上に建物を建てていたが、こちらは船の上に家を建てちゃった風

結構なグロッキーさ加減

ちなみに、大きい船が通ると波が立つので、どの家も波で大きく揺れる

基礎や土台という概念は無く、ただ、水に浮いている



一通り水上生活をする人々の暮らしを見学して港に戻る

この湖は雨季と乾季で水場が変るので、人々は時期によって家を移動しているらしい

「彼らに住所はありません」
…郵便やさんも、さぞかし大変だろうに

途中で遭遇した船は超~豪華
「あれは、ヨーロッパの人が乗っている船ですね」と、ガイドさんは羨ましそう

世界中、どこででも同じデザイン、スタイルじゃないと旅もできない人を羨ましがる必要は無いよ


で、約1時間程の異文化見学を終えて船着場に戻る

「人々の生活」に興味のある私にとって、それはとても新鮮で大変に興味深いものだった


車に乗ると、観光者向けではない水上生活エリアが横目に見えた

誰かに「陸だと土地代や家賃が発生するので、それらを払えない人が、水の上に勝手に住み始めるのよ」と教えてもらった

なんだか世知辛い…





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